あけましておめでとうございます。
まだコロナは収束するどころか拡大を続けていますが、2020年は私は職場に大きな変化をもたらして様々なことに気づかされたので忘れないうちに書こうと思います。
私は製造業界の割と大企業に勤めているサラリーマンです。
コロナ禍でどう変化していったかを時系列に思い出せるだけ書いていきます。
まず、最初にコロナの影響を感じたのは2月末のことでした。
会社の同僚がちょうど海外出張に行っており、コロナによる渡航規制が強まる直前に帰ってこれたのですが、会社の指示で2週間の出社禁止となりました。
私の会社では以前から在宅勤務やフレックス勤務が整備されていました。(使っているとは言っていない。)
出社停止になった同僚は初めての在宅勤務となりました。
私はまだ普通に出社していたので、まだ浸透していなかった在宅勤務の同僚とスカイプで
「在宅どうですか?」
「意外と仕事はかどるよ笑」
なんて会話をしていたのを覚えています。
在宅なんて他人事と思っていたら3月中旬には会社からできる限り在宅勤務をするように指示がされ、会社に勤めて初めての在宅勤務をすることとなりました。
私の仕事はデスクワークと現場の仕事両方とも同じぐらいあるのですが、普段からスカイプを使って海外と会議をすることが多かったので特に不自由はありませんでした。
しかし、誰にも見られていないという妙な緊張感に襲われ、サボりたい気持ちもあるけどサボれない、、、、集中したいけど集中できない、、、、といった不思議な感情になりました。
会社で仕事をしているときは集中力が切れたらちょっと休憩場所に行って、そこにちょうどいた同僚と少し話してリフレッシュしてなんてことができていましたが、これがとても大切なことだったんだと気づかされました。
もちろん在宅勤務になって通勤時間は減りましたが、もともとが30分かからない徒歩通勤だったので大きな違いはありませんでした。
もともと出張も多い仕事だったのですが、この時から出張も原則禁止となりました。
家にいる時間も長くなり、一週間をとても長く感じていました。
次は緊急事態宣言が7日に発令された4月です。
4月に入り、会社から残業規制が言い渡されました。
来るべき不景気に備えるべく経費削減として残業0時間とすることとなりました。
もちろん、仕事が減るわけではありません。
同僚は「仕事は減らせないのに残業0なんて無理だろ」なんて文句は言いますが、残業を許可してもらうためには役員クラスまでの承認が必要で、手続きが面倒くさく申請している同僚は一部だけでした。
私もフレックス勤務をうまく使って残業時間の調整をしていましたが、ひと月の中でも忙しい時もあれば忙しくない時もある。突発的な仕事も発生する。
これらをすべて「いい感じ」に月末に残業が0にするのは至難の業です。
ここで生じるのが「サービス残業」
会社の人たちは皆仕事熱心で責任感があります。そこで行われるのは「仕事は終わらせる。しかし、残業はしてしまう。」
月末になって残業申請はしていないが残業がついてしまった。皆がすることは「そのまま残業をなかったことにする。」
金銭的に考えれば明らかに本人的には不利益なことだろう。しかし、「じゃあ管理職に
労働組合、みんな巻き込んでその残業代を獲得するか?」と言われたらみんな諦めてしまいます。
もっとひどい社員は「どうせ残業してもしなくても残業0なんだし」といって打刻を全て定時出社・定時退社にして残業時間を気にせずに働いていました。
4月の初めには新入社員も入社してきました。
しかし、入社してすぐに会社にくるとパソコンを持たされてあとは在宅です。
当初予定されていた集団研修はすべてキャンセル。右も左も分からないままに部署に配属されてSkypeを使ってOJT。
もともと予定されていたわけではないので先輩社員も教育に時間を割くのがなかなか難しく、できることがなくて暇になってしまう新入社員もいました。
新入社員はいろいろな意味で大変だったと思います。
職場の働き方はこうして大きく変わっていきました。
同時にこの月になって表れ始めてきたのが「収入の減少」です。
いつもの私の収入は「基本給+残業代+出張手当」が主なところでした。
3月から出張が無くなってしまったせいで出張手当分が減ってしまったのです。
まだ、4月の給料は3月の残業代が支払われているので、まだ「ちょっと減ったな~」程度の減収です。
5月になりました。
コロナの状況は相変わらずで、会社も経費削減を一層強めていきます。
今度は一時帰休(休業)が会社から言い渡されました。5月の稼働日のうち、2日分が休業となりました。
曲がりなりにも大企業、休業補償は法定最低よりも多めには出してくれました。
この月の給料は4月の残業なし、出張なしが反映されたのですが、かなり手取り額が減りました。
「基本給が低くて残業代で稼いでいる」ことを強く意識させられました。
また、社会保険料は昨年の収入(残業をしている)を基準に額が決定されるので、年金と保険が重くのしかかってきていました。
25日に緊急事態宣言が解除されると、それに合わせて出張制限もすこしずつ緩和されました。
6月からは残業0時間と休業が2~5日程度が12月までずっと続き、仕事やお財布的には苦しい状況が続きました。
しかし、出張も増え、出社する日も多くなって仕事する気持ち的には、かなり楽になりました。
今では在宅勤務も、「会議が多い日」、「夜遅くや朝早くの会議があるとき」「プライベートの用事があるとき」など、都合がいいように多くの社員が使うようになりました。
リモート会議も、客先との会議で使用されるようになり、わざわざ車で何時間もかけて客先にいって話す必要がなくなりました。(そのせいで会議回数が増えた気もしますが笑)
色々と大変な2020年ではありましたが、仕事には色々な可能性を見せてくれました。
今年は早くコロナが収束するといいですね。