先日、中学時代時代の友人から連絡があった。
友人A「コロナで会社と家の行き来だけでつまらないから家で飲まない?」
おおよそ一年以上ぶりの連絡だ。
そして同じく仲のよい友達も都合がついて中学時代からの仲のいい三人で宅飲みすることになった。
地元では中学校が同じ三人、住んでいるところも家から100m以内といういわゆるご近所さんだ。
だが、地元にみんな同時に帰ることも少なかったし、仕事の都合で予定がつかなかったりと、上京してからは実に数年ぶりの集合になった。
金曜の仕事終わりに、友人の家も最寄りに集合すると「おー!久しぶりー!」と声はかけるものの学生時代と何も変わらない居心地。
スーパーで買い出しをしているなかで僕が好きなお菓子を買い物かごに入れると
友人Bに「お前昔から好きなもの変わらないよな(笑)」なんて言われてしました。
昔好きだったものなんて、今だって好きに決まっています。
いつになったってハンバーグも鳥の唐揚げも好きですよ、そりゃね。
買い出しを終えて友人Bの6畳ワンルームに三人での飲み会が始まります。
もちろん来客用の椅子もテーブルもありません。
ベッドと机の隙間の小さなスペースに小さなテーブルとデスクチェア、キャンプ用のイスをおいて食べ物を広げて紙コップに友達の持ってきたシャンパンを入れます。
僕「なんでシャンパンなんて持ってきたんだよ?w」
友人A「お父さんが持って行けってくれたんだよ」
もちろん幼馴染のこの三人。両親、兄弟、みんなそれぞれ知っています。
小洒落たシャンパンを紙コップに入れて不格好に乾杯します。
近況報告を肴にお酒を飲んでいると、友人がおもむろにカバンから荷物を取り出します。
友人A「これ持ってきたんだけど、やらない?」
その手には、入手困難と呼ばれた最新の任天堂のゲーム機Switchが!
友人B「おーいいね!スマブラあんの?」
友人A「もちろん!」
「スマブラ」とは大乱闘スマッシュブラザーズという対戦型格闘ゲームで僕世代の男性の多くはこのゲームと共に青春時代を過ごしてきたといっても過言ではないだろう。
1999年に最初のスマブラがNintendo 64で発売されてからずっと友達とプレイしてきたお馴染みのソフトだ。
Switchをテーブルにおいてゲーム大会が始まる。
まだ、最新作をプレイしたことはなかったが、やってみると昔からのキャラも健在でなにも変わらない操作性。
あっという間に熱い戦いが繰り広げられていく。
そこには15年以上前に今日の一緒の友達とプレイしていたあの「スマブラ」となにも変わることはなかった。
中学自体の僕らは思いもしないだろうが15年以上たって立派な社会人になって、年齢も30歳手前まで差し掛かっているのに、また一緒に同じ部屋へ集まってスマブラをしているのだ。
明日のことなんか気にせずに、ただただ自分たちが楽しいと思うことだけを考えて生活していたあの頃のように。
大人になって少しカッコつけたり、見栄をはることも多くなった気はするが人間は中身なんてとうてい変わるものではないのだ。
頻度は昔に比べれば減ってしまったが、こんな風に昔と同じように遊んで楽むことをずっと続けていきたいものです。
結局、その日はスマブラをして思い出話をしていたら深夜になってしまい、雑魚寝で友人にいびきや布団を奪われたりと妨害をされながら眠りにつきました。
翌日、「どこかに行こうか」なんて話はしてはいましたが、結局どこにも出かけることはせずに、Switchの「桃太郎電鉄」をプレイしていたら土曜日が終わって解散しまいました。(笑)