世界遺産「忍野八海」が思ったよりも素敵な場所だったのでそのことを書こうと思います。
忍野八海とは?
忍野八海とは富士山の伏流水を水源とする湧水群のことです。
ご存じの通り、富士山は2013年にユネスコに世界文化遺産として登録されましたが、こちらの忍野八海はその富士山の構成資産の一部として認定されています。
澄み切った富士山の湧き水の池は神秘的な雰囲気を醸し出しています。
場所は河口湖と山中湖の中間地点にあります。
河口湖と山中湖を結ぶ国道138号を走っていると、「世界遺産 忍野八海」の看板が出てきます。
※GoogleMapストリートビューより抜粋
忍野八海にいってみた理由
正直、河口湖も山中湖も10回以上行ったことがあるし、この国道138号も何度も通ってこの看板の存在も知っていました。
「世界遺産 忍野八海」その言葉からはとてもどんな遺産かは想像できなかったし、その看板の地味さからどうせ大したことないだろうと数年にわたりスルーし続けてきました。
しかし、先日、山中湖へ彼女と小旅行へ行ってみると「することがない」ことに気がつきました。
私は基本的にバイクでツーリングに来ることが多かったので「山中湖で何かをする」ということをしてきませんでした。せいぜい富士山の写真を撮って蕎麦か山梨名物のほうとうを食べて帰るだけです。
他に山中湖にあるものといえば温泉とか大学生が夏の度にくるセミナーハウス。どんな人が泊まるのかよく分からない旅館・ホテル。
特に楽しむことが多いわけではありません。
そんなこんなでなんとなく「忍野八海」へ行ってみることにしました。
駐車場
先程の国道138号の看板から道を入って行くと10分もかからないで忍野八海の駐車場案内が沢山出てきます。
訪れる際はなるべく中心に近い駐車場をお勧めします。(道は狭いかもしれませんが)
私は入り組んだ住宅街をぶつけないように慎重に車で進むと、駐車場の看板を見逃してしまったりしながらも数ある駐車場のひとつに辿り着きました。
管理人がいない駐車場に「駐車料金300円」と書かれた缶の貯金箱のようなものが置かれていました。
「こんなの絶対お金払わない奴いるだろ。」
なんて話していると後ろに気配が。
振り返ると隣の家から出てきたであろう生活感あふれる部屋着でおっさんが現れて一言。
「駐車代300円ね。」
ちゃんと払いましたよもちろん。
綺麗な湧水池群
そこから数十m程、忍野八海の看板の方へ行ってみるとそこには風情のある家屋と太陽の光を反射して眩い綺麗な池が広がっていました。
前日は一日中雨だったにも関わらず、この池の水は遥かに透き通っていて中を泳ぐ魚でさえくっきりと見ることができました。
ここは富士山の伏流水を水源とする湧水地です。
複数の池からなっており、そのうちの一つが先程の写真の場所になります。
上の写真の池は湧池といって、一番綺麗な場所でした。
池の真ん中には深い湧水の穴があり、周りから見下ろすことができます。底まで透き通ってみることができました。
こんなに綺麗な水を見たのは久しぶりです。
なかなかの映えスポットです。
周辺にも複数の池が歩いて行ける範囲にあります。
桜の木が結構あったので桜の季節に行けばまた違った顔が見れるかもしれませんね。
散歩の後は湧池脇の軽食屋さんで岩魚の塩焼きを食べました。
池にも川魚が沢山いるのですが、そこの魚かは不明です。笑
以上、忍野八海。300円の駐車場代だけで綺麗な池を楽しむことができたのでとてもよかったです。
ボリュームとしてはあまりないので2時間もいれば十分です。
ぜひ河口湖、山中湖周辺に行かれる際は足を運んでみてください。